帝龍寺(読み)たいりゆうじ

日本歴史地名大系 「帝龍寺」の解説

帝龍寺
たいりゆうじ

[現在地名]大沢野町舟倉

姉倉姫あねくらひめ神社の南に接してあり、船峅山と号し、高野山真言宗。本尊千手観音。貞享二年寺社由緒書上には、大宝二年(七〇二)真福が京都嵯峨野さがのから虚空蔵菩薩を遷座して開基し、七堂伽藍と寺家三六〇坊があったが、応永年中(一三九四―一四二八)に火災により縁起・記録などすべてを焼失し、本寺一坊となったとする。寺社由来には真福を文武の連枝真福親王とし、本尊を姉倉姫神社、本地仏を虚空蔵菩薩とする。初め帝立寺と称したが、いけはら竜退治を経て退龍寺、のちに船峅山帝龍寺となったとの伝承もある(帝龍寺縁起)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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