デジタル大辞泉
「已然形」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
いぜん‐けい【已然形】
〘名〙 (「已然」は、すでにそうなっているの意) 日本文語文法における
用語。活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)の活用形を通常六段に整理するうちの第五。おもな機能としては、下に「ば・ど・ども」などの助詞をともなって(
上代では
単独でも)、順接、逆接の確定条件(動作状態がすでにそうなっていることを条件とする)を表わし、また、係助詞「こそ」を受けて文を結ぶ。「已然形」の名は、江戸後期の
国学者、
東条義門(とうじょうぎもん)の「
和語説略図(わごせつのりゃくず)」での
命名、已然言
(いぜんげん)に基づく。已然段。既然形。〔中等教科明治文典(1904)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報