川島館跡(読み)かわじまたちあと

日本歴史地名大系 「川島館跡」の解説

川島館跡
かわじまたちあと

[現在地名]穴水町川島

小又おまた川下流東岸の水田に分布する西川島遺跡群一角を占め、通称御館おたちと称される微高地に位置する。昭和五三年(一九七八)・同五四年西川島地区都市計画事業に先立つ発掘調査で、三間に四間の建物跡と二間に三間の倉庫跡が検出され、長氏一族など中世有力武士の館跡と推定された。

川島館跡
かわしまやかたあと

[現在地名]鯖江市川島町

川島の南方山麓と推定されるが、明確な館跡はない。南北朝時代、南朝方の国人河島惟頼の館跡という。ここより南方山頂に行事嵩ぎようじがだけ城跡があるが(越前国城蹟考)、これもおそらく河島氏の居城であろう。「太平記」巻一九(新田義貞落越前府城事)に延元三年(一三三六)二月、「河嶋左近蔵人惟頼ハ、三百余騎ニテ三峯ノ城ヨリ馳来リ」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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