川原城村(読み)かわはらじようむら

日本歴史地名大系 「川原城村」の解説

川原城村
かわはらじようむら

[現在地名]天理市川原城町

丹波市村の北、かみ街道沿いに所在。寛弘三年(一〇〇六)の大和国弘福寺牒(天理図書館蔵文書)によると「山辺庄 山辺郡九条五里卅一坪」とみえ、延久四年(一〇七二)二月の弘福寺牒にも同文の記事があり、現川原城町の神明神社付近に該当。すなわち川原城は弘福ぐふく(現高市郡明日香村大字川原。旧川原寺)領に属した。建治二年(一二七六)一二月の故石女養母兄弟等連署田地寄進状(東大寺文書)に「カワラ□□(シヨカ)ウ」(端裏書)と記し「寄進水田事 合弐段者字河原庄 在大和国九条六里三坪」とある。山辺庄・川原庄はほぼ同所に立地していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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