川井小路町(読み)かわいこうじまち

日本歴史地名大系 「川井小路町」の解説

川井小路町
かわいこうじまち

[現在地名]米沢市大町おおまち四―五丁目・桜木町さくらぎちよう

大町北東にある町人町。茂庭もにわ・米沢・越後の三街道の通路の両側町。成立時期は不明だが、蒲生氏時代に成立した河田かわた町に比定する説がある。脇町一三町の一。寛文一二年(一六七二)の惣町軒数目録では大町の内に含まれている。享保一〇年(一七二五)の町方書上でも大町分として町の長さ四町四六間・道幅八間、家数本屋八八・名子二一とみえる。川井小路と新桶屋しんおけや栄松えいしよう寺を結ぶ横町と、山田御蔵と結ぶ横町があり、いずれも長さ二五間・道幅三間であった。町奉行莅戸善政の献策により町人備荒のため町人町一六町より拠金を募っていたが、籾六〇〇俵に達したので安永五年(一七七六)当町に義倉が建てられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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