家庭医学館 の解説
かんとんじかくきゅうせいけっせんせいないじかくだっしゅつ【嵌頓痔核(急性血栓性内痔核脱出) Incarcerated Hemorrhoid】
これを嵌頓痔核または急性血栓性内痔核脱出といいますが、内痔核をもった女性が出産するときにおこることが多いようです。
血栓性外痔核をともなうことが多いので、痛みが強く、むくみやただれもひどくなり、苦痛も大きくなります。
安静、温罨法(おんあんぽう)(温める)、坐薬(ざやく)の使用などで1~2週間で治ります。
しかし、血栓性外痔核を合併している場合は、肛門の入り口の変形がひどくなり、肛門の出口の伸展が悪くなって裂肛(れっこう)(「裂肛(切れ痔/裂け痔)」)の原因にもなるので、早期に手術を受けるほうがよいでしょう。