岩館番所跡(読み)いわだてばんしよあと

日本歴史地名大系 「岩館番所跡」の解説

岩館番所跡
いわだてばんしよあと

[現在地名]八森町岩館

弘前藩との境に置かれた秋田藩境目番所。

岩館村は大間越おおまごし街道沿いで藩境にあるため、村内に岩館・境目さかいめ明神の二ヵ所の通行人を取り調べる札場が置かれた。天和元年(一六八一)の御領内道程(羽陰史略)に「八森湯沢札場より岩館札場迄二里二十四丁十三間 岩館札場より境目明神迄一里三丁二十二間 境目明神より津軽大間越まて一里三十二丁」とある。境目明神は藩境にあるためとくに重視され、境目番所が置かれた。御領内道程に「檜山多賀谷将監支配、檜山給人番十日代に勤、石塚支配御足軽添、今は松野支配なり」とあり、「羽陰温故誌」に「比山ノ給士十二人之レヲ守ル。扶持方ヲ玉フ。手付足軽二人、三十日交代、一日六合扶持ト云」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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