20世紀日本人名事典 「山端 庸介」の解説
山端 庸介
ヤマハタ ヨウスケ
昭和期の写真家 ジーチーサン社長。
- 生年
- 大正6(1917)年8月6日
- 没年
- 昭和41(1966)年4月18日
- 出生地
- シンガポール
- 本名
- 山端 啓弌
- 学歴〔年〕
- 法政大学〔昭和11年〕中退
- 経歴
- シンガポールに写真関係の仕事を営む山端祥玉の子として生まれる。大正14年帰国、東京に住む。昭和11年大学を中退して父の経営するジーチーサン商会に入社、22年社長。この間、15年海軍報道班員として中国へ赴任、17年に帰国するまでアジア各国で撮影に従事。福岡の西部軍報道部のカメラマンだった昭和20年8月10日、画家・山田栄二、作家・東潤とともに原爆投下直後の長崎に赴き、その惨状を克明に記録。GHQの原爆報道規制が解かれた27年、「記録写真―原爆の長崎」として刊行。戦後はサンニュースフォトス取締役として米国の写真誌「ライフ」の天皇一家撮影に関わった他、「週刊サンニュース」刊行にも携わった。平成10年「日本の写真家23山端庸介」が出版された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報