山国村(読み)やまくにむら

日本歴史地名大系 「山国村」の解説

山国村
やまくにむら

[現在地名]社町山国ひろのがおか

加古川のつくる河岸段丘の高位に位置し、西は社村など。中世は山城石清水いわしみず八幡宮領福田ふくだ保に含まれていた。元徳二年(一三三〇)二月一八日の沙弥某寺領寄進状(清水寺文書)によると、「福田保山国 名内弁澄分」五段が清水きよみず寺に御油田として寄進された。至徳元年(一三八四)八月二二日の権少僧都覚尊寺領寄進状(同文書)では、「福田保内山国村助行名内」の私領二段が清水寺に灯油田として寄進されている。同年一一月三日の僧都覚尊施入料足注文(同文書)には、覚尊の臨終にあたって助行名内の田畠二段三〇代が施入された際、親父譲状や自身の寄進状が寺家に施入されたと記されており、前述の沙弥某は覚尊の親父かと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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