山前村(読み)やまのまえむら

日本歴史地名大系 「山前村」の解説

山前村
やまのまえむら

[現在地名]浅井町山ノ前

尊勝寺そんしようじ村の北東川左岸に位置。北国脇往還が集落内を東西に通る。北西伊部いべ(現湖北町)境の雲雀ひばり(一四二・八メートル)山頂付近に一六基ほどの雲雀山古墳群がある。永享四年(一四三二)八月一一日の室町幕府奉行人奉書(御前落居奉書)に「御料所近江国山前内佐々名」とみえる。雲雀山はもと当村のものであったが、江戸時代初期伊部宿の設置により同宿の馬の飼料の必要から西半部を譲渡したと伝える。慶長五年(一六〇〇)九月一六日の徳川家康禁制(南部文書)に村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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