屋嘉比村(読み)やはびむら

日本歴史地名大系 「屋嘉比村」の解説

屋嘉比村
やはびむら

[現在地名]大宜味田嘉里たかざと

東シナ海に注ぐ屋嘉比やはび(現在の田嘉里川)の中流域に立地する。「おもろさうし」巻一三の一七六・一八二に屋嘉比やはび湊を出る船の航海安全を屋嘉比やはび森に祈願したことが謡われており、後者に「一 くにかさにおわる(国笠におられる)/おやのろはたかへて(親ノロを崇べて)/しまうちしちへ(島打ちして)/あちおそいにみおやせ(按司襲いに奉れ)/又 やかひもりおわる(屋嘉比森にいます)/かねまるはたかへて(金丸を崇べて)/又 あかまるにおわる(赤丸〔現国頭村桃原〕にいます)/てくのきみたかへて(てくの君を崇べて)/又 あすもりにおわる(あす森〔現国頭村辺土〕におわす)/ましらてはたかへて(マシラテ〔神女〕を崇べて)/又 おくもりにおわる(奥森〔現国頭村奥〕におわす)/たまのきやくたかへて(玉のキャク〔神名〕を崇べて)」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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