居続(読み)いつづけ

精選版 日本国語大辞典 「居続」の意味・読み・例文・類語

い‐つづけ ゐ‥【居続】

〘名〙
一つ所に長くいて、家に帰らないこと。引き続いて同じ所にいること。
浮世草子西鶴織留(1694)五「是程せつなくて、居つづけの奉公あるにも」
② 特に遊里などで遊び続けて帰らないこと。また、その客。流連
※俳諧・談林十百韻(1675)下「出来合料理御こころやすく〈在色〉 居つづけに是非と挙屋の内二階松意〉」
③ 遊里で、雪の降る朝は居続けする客が多いことから、朝の雪をしゃれていう。
※雑俳・柳多留‐四六(1808)「居つづけがちらつきんすと禿言」

い‐つづ・ける ゐ‥【居続】

〘自カ下一〙
① ひとところに長く居る。続けて居る。
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「塾に居続ける気はないか」
② 特に遊里などで一区切りで帰らないで遊興を続ける。
評判記色道大鏡(1678)一二「散茶町にても、昼夜居続れば遊料一倍増なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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