精選版 日本国語大辞典 「四六」の意味・読み・例文・類語
し‐ろく【四六】
〘名〙
① 四つと六つ。また、四分(ぶ)と六分。
② 四と六との乗積、すなわち二四をいう。
③ 「しろくみせ(四六店)」の略。
④ 好くこと。好き。カルタ用語で、四と六のそろったのを目無しといい、好くことを目が無いというところからいう。
※浮世草子・男色大鑑(1687)七「其日は衣の棚四六と名に立つ児人好きのさそひて」
⑤ すごろくで、二箇の賽(さい)の目に四と六の数の出ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑥ 縦横が四幅と六幅であること。また、そういう蚊屋。
※洒落本・祇園祭挑燈蔵(1802)大結「ホホウ四六の蚊やをつりおるかな」
⑦ 「しろくばん(四六判)」の略。
⑧ 「しろくぶん(四六文)」の略。
※臥雲日件録‐文安五年(1448)二月一二日「周鏡蔵主、袖疏草来求二講明一、因告レ之曰、今時四六、唯以二対偶一為レ好、故意不レ到者、十而八九也」 〔宋史‐司馬光伝〕
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