小野松観音堂(読み)おのまつかんのんどう

日本歴史地名大系 「小野松観音堂」の解説

小野松観音堂
おのまつかんのんどう

[現在地名]玉山村川又

北上川左岸、旧奥州街道の東側にある小野松山(二九一・二メートル)山頂近くに位置する。元文五年(一七四〇)の上田通絵図(盛岡市中央公民館蔵)でみると、奥州街道の東側の山中に大きな岩があり、岩の上に社が描かれ小野松観音堂とある。「祐清私記」に弘仁元年(八一〇)建立とある。「御領分社堂」によれば、萩原左中将清成が東奥に遠流となり、天文二一年(一五五二)当地の北上川舟場で子息藤若を亡くした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android