小角田村(読み)こずみだむら

日本歴史地名大系 「小角田村」の解説

小角田村
こずみだむら

[現在地名]尾島町小角田

東境を石田いしだ川が南東へ流れ、北は下田中しもたなか(現新田町)、西は三ッ木みつぎ(現佐波郡境町)、南は世良田せらだ村。日光例幣使街道東西に走る。新田義重から庶子義季へ譲られ、世良田氏へ伝えられた地で、元亨三年(一三二三)一〇月一七日の世良田満義寄進状案(長楽寺文書)に「小角田村」とみえる。この時満義は寄進の形をとって小角田村内御堂前みどうまえ(現観音寺の前か)にある畠地一町八反(一年の得分一二貫文)を大谷道海へ売却した。道海は同年一一月九日、同地のうち半分九反の所当六貫文を長楽ちようらく寺輪蔵所に寄進、残り半分は死後寄進することとした(「大谷道海寄進状案」同文書)。嘉暦三年(一三二八)にも満義は当村内の田と郷房跡在家一宇の合せて田畠二町六反を九〇貫文で道海に売却(同年六月一日「世良田満義田畠売券」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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