小瀬戸遺跡(読み)こせといせき

日本歴史地名大系 「小瀬戸遺跡」の解説

小瀬戸遺跡
こせといせき

[現在地名]姶良町西餅田 小瀬戸

別府べつぷ川とおもい川による沖積平野上の微高地にある遺跡。歴史時代の郡衙的遺構とみられるものや遺物出土した。昭和四六年(一九七一)九州自動車道建設に伴って発掘が行われた。発掘区域のほぼ全面で溝状遺構や柱穴群、井戸跡などが検出された。溝状遺構は南北九条およびこれらと直行する二条があり、柱穴群は溝状遺構が区切る内外の区域で多数検出されたが、建築物が復原可能なものは少ない。二基の井戸跡のうち南端の井戸は径一・五メートルの略円形で、深さ三メートル。底面には長さ一メートル、径〇・六メートルの丸木を半截し、くりぬいたものを合せて井戸枠としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android