小御門村(読み)こみかどむら

日本歴史地名大系 「小御門村」の解説

小御門村
こみかどむら

[現在地名]日野町小御門

三十坪みそつ村の東にあり、南側を出雲いずも川が西流し、北には丘陵が広がる。御代参ごだいさん街道が通る。中世の小御門城跡からは古墳時代後期の竪穴住居跡も検出されている。小字さんつぼは古代条里の遺称とされる。地名は南北朝期に亀山天皇の皇子五辻宮守良親王が伊吹山太平護国たいへいごこく寺から日野牧へ潜居したとき(元弘三年五月日付坂田郡大原観音寺文書)、当地の檜皮屋ひわだや御所(村松御所とも)に居住したことによると伝える(蒲生旧趾考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報