小尾郷(読み)おびごう

日本歴史地名大系 「小尾郷」の解説

小尾郷
おびごう

現在の小尾に比定される。永禄四年(一五六一)の番帳の六九番に、「帯の禰き」が比志ひし禰宜とともにみえる。「帯」は「小尾」の当て字と思われ、当地蔵王権現(現神部神社)の禰宜と思われる。同一一年五月一〇日の武田家印判状写(妙法寺文書)に「小尾郷」とみえ、望月左近は本領の当郷内二三貫文を含む五三貫五〇〇文などを安堵された。文禄四年(一五九五)一月二七日、小尾村の善兵衛・新三郎ら逸見へみ筋の六名は、耕作に被害をもたらす鹿・猿対策の鉄砲所持を許された(「浅野長継黒印状」浅野家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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