小坂前町(読み)おさかまえちよう

日本歴史地名大系 「小坂前町」の解説

小坂前町
おさかまえちよう

[現在地名]池田市綾羽あやは二丁目

中之なかん町の北方にあり、中之町筋(能勢街道)沿いに北方の穴織あやは明神(現伊居太神社)石段下まで続く両側町。「穴織宮拾要記」(伊居太神社蔵)に「小坂前と名付ルハ穴織明神実名小坂ノ神ハ住処ニ小坂前ト付ル」とみえる。天正の兵乱によって失った穴織明神の社領が町屋化した地といわれ、その神人層も町衆化したという(池田町史)。元禄一〇年(一六九七)池田村絵図(伊居太神社蔵)によると、酒屋三・餅屋一・饅頭屋一・飴屋一・豆腐屋一・八百屋一・古手屋二・籠屋一・堅木屋一・樽屋二・鍛冶屋一・紺屋一・日用八・糸引四・馬持二・絵師一・医師二・山伏一・無記載二一の合計五五戸で、うち家持一七・借屋三一・借地水呑七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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