小国小坂町村(読み)おぐにこさかまちむら

日本歴史地名大系 「小国小坂町村」の解説

小国小坂町村
おぐにこさかまちむら

[現在地名]小国町小国小坂町一―三丁目・小国小坂町

小国盆地の中央、蛇行するよこ川左岸に位置する。対岸小国町村(粡町)とともに越後街道沿いに街村を形成、役屋を中核に発達した士族の町、陣屋町として近世小国郷の政治的中心地であり、単に小坂村あるいは小坂町とも、また小国町村と合せて小国町とも称された。近世初期の邑鑑では小国町村とともに小国町として高付され、蒲生氏高目録帳には小坂町とみえ高二〇二石余、村柄は上。寛永八年分限帳によると当村に給地のある家臣二。

上杉景勝の時代に町並が整備され、享和二年(一八〇二)小国絵図では、横川に並行する南北路の両側に屋敷が立並び、この道の北端で西へ直角に曲がる道が、御役屋の大手へと続いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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