小口神社(読み)おぐちじんじや

日本歴史地名大系 「小口神社」の解説

小口神社
おぐちじんじや

[現在地名]大口町小口 城屋敷

俗に中小口なかおぐちと称する地にある。主祭神は少名毘古那命。旧村社。「延喜式」神名帳の丹羽郡二二座のうちに「小口ヲクチノ神社」、「本国神名帳集説」に「従三位小口ノ天神」とある。

尾張志」に「当社ハ織田遠江守広近の古城址の西の方に南面にまして、そのかみ城内鎮守の社なるよしいひ伝へたり。按に往古は社地城地にもかゝりて今の如く狭少にはあらさりけんを此城造営の時、かく西の方纔はかりに境域を存されて鎮守の社と斎かれ居給へるなるへし。かゝる官社の故ある境地も乱かはしく他の妨にあひ給へる戦国の衰敗、此社のみにはあらねといたましき事也けり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android