寺垣内町(読み)てらがいちちよう

日本歴史地名大系 「寺垣内町」の解説

寺垣内町
てらがいちちよう

[現在地名]池田市綾羽あやは二丁目・しん

大西垣内おおにしがいち町の北にあり、東の小坂前おさかまえ町と西の中新なかしん町の間に開かれた町。町内を中之町なかんちよう(能勢街道)と新町筋を結ぶ東西の通りがある。裏町にあたるため空地が多い。古くは本養寺ほんようじ垣内とよばれていたようで、江戸時代初期の成立と思われる「穴織宮拾要記」(伊居太神社蔵)に「文禄四年乙未十月廿日ノ夜火事此時焼失ス(中略)上ハ本養寺垣内ニテ留ル」とある。また「今の本養寺屋敷ハ池田の城伊丹へ引さる先、家老池田民部屋敷也」ともあり、池田城があった時は家老池田民部の屋敷があったとしている。寺垣内は本養寺地が町屋化されたことにちなむ。元禄一〇年(一六九七)池田村絵図(伊居太神社蔵)には町名はみえず、独立町ではなかったようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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