富谷(市)(読み)とみや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「富谷(市)」の意味・わかりやすい解説

富谷(市)
とみや

宮城県中部に位置する市。仙台市の北に接する。2016年(平成28)黒川郡富谷町が市制施行。南部は七北田(ななきた)丘陵で、北部の吉田川の支流域に水田が分布する。国道4号が通じ、東北自動車道(南北)と仙台北部道路(東西)が富谷ジャンクションで交わる。近世初期、奥州街道が通じ宿場町が設置された。仙台都市圏に含まれ、JR東北本線・新幹線仙台駅からバスがあり、多くのニュータウンなどの宅地開発が進み、ゴルフ場などの行楽施設がある。二ノ関の門前城遺跡出土の銅製経筒(きょうづつ)は永和(えいわ)2年(1376)の銘があり県指定有形文化財。富谷の田植踊は県の無形民俗文化財。面積49.18平方キロメートル、人口5万1651(2020)。

[後藤雄二]

『『富谷町誌』(1965・富谷町)』『『富谷町誌』新訂(1993・富谷町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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