富士見台遺跡(読み)ふじみだいいせき

日本歴史地名大系 「富士見台遺跡」の解説

富士見台遺跡
ふじみだいいせき

[現在地名]中野区弥生町五丁目

神田川と善福寺ぜんぷくじ川との合流点から約四〇〇メートル下流の右岸、神田川に開析された幡ヶ谷はたがや台地北端の標高三八メートルほどに立地する。北側は斜面で、約八メートル下には神田川が形成した低地があり、対岸に中野台地が広がる。都立富士高校の改築工事に伴い、昭和六三年(一九八八)に調査が実施された。旧石器時代・縄文時代・古墳時代が中心で、近世痕跡もある。旧石器時代は立川ローム期に四つの文化層がみられ、三万五千年前から一万八千年前くらいにかけて人々が、土坑や礫群などの遺構とともに石器・礫・炭化材を残している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android