日本大百科全書(ニッポニカ) 「富士見(町)」の意味・わかりやすい解説
富士見(町)
ふじみ
長野県中央部、諏訪郡(すわぐん)の町。1955年(昭和30)富士見、本郷、境、落合の4村が合併して町制施行。町名は県下で唯一役場から富士山が見えることによる。JR中央本線、国道20号、中央自動車道が通じ、諏訪南インターチェンジがある。町域は八ヶ岳(やつがたけ)南麓(なんろく)から西方の釜無(かまなし)山麓に及び、中心集落は富士見駅前にある。八ヶ岳山麓の富士見高原は昭和初期から別荘地として注目され、昭和20年代以降、大規模な別荘地開発が進んでいる。富士見高原病院、歌碑公園ともよばれる富士見公園、縄文中期の住居跡井戸尻遺跡(いどじりいせき)(国指定史跡)などがある。面積144.76平方キロメートル(一部境界未定)、人口1万4084(2020)。
[小林寛義]
『細川隼人編『富士見村誌』2巻(1961、1971・同書刊行会)』
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