富並村(読み)とみなみむら

日本歴史地名大系 「富並村」の解説

富並村
とみなみむら

[現在地名]村山市富並

最上川西部の富並川下流に位置し、南は最上川曲流部を隔てて白鳥しろとり村。吉村本村鑑には「富並村、古来駒居村ト言」とあり、新田本村鑑には「駒井村、今改富並村(中略)元和八年公儀よりの御書付には富並と有る故ニ宝暦八寅年正月願之上又富並に改るなり」とある。最上氏領から元和八年(一六二二)新庄藩領となり、下谷地しもやち郷に属した。同年の御前帳写には、留並の内にこま村高二千四七七石余と山内やまのうち村高三七二石余が記される。正保郷帳ではこま井村は田方二千四四七石余・畑方三〇石余。新田本村鑑によると寛文四年(一六六四)の高二千五二九石余。吉村本村鑑によると、寛政六年(一七九四)の家数二四七・人数一千三五七、文化九年(一八一二)の家数二六五・人数一千四四二、同一二年の馬六九、枝郷として西村にしむら小滝こたき深沢ふかさわ里村さとむらさかい森村もりむら早房はやぶさ中山なかやま・富並の九ヵ所をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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