家の風(読み)イエノカゼ

デジタル大辞泉 「家の風」の意味・読み・例文・類語

いえ‐の‐かぜ〔いへ‐〕【家の風】

《「家風かふう」を訓読みにした語》その家に代々伝わる流儀。その家の伝統。いえかぜ
「―吹き伝へけるかひありて散る言の葉のめづらしきかな」〈山家集・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「家の風」の意味・読み・例文・類語

いえ【家】 の 風(かぜ)

① (「家風(かふう)」の訓読み) 代々、家に伝えて来た流儀・伝統。また、家の威風。いえかぜ。
拾遺(1005‐07頃か)雑上・四七三「久方の月の桂も折るばかり家の風をも吹かせてし哉〈道真母〉」
十訓抄(1252)一「清少納言〈略〉清原元輔女にて、其家の風吹伝へたりける上」
② 家庭内の風波。家の中に起こったもめごと。
浮世草子本朝二十不孝(1686)三「静かなる浦に家(イヘ)の風(カゼ)を吹かし」

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