宮崎神宮(読み)ミヤザキジングウ

デジタル大辞泉 「宮崎神宮」の意味・読み・例文・類語

みやざき‐じんぐう【宮崎神宮】

宮崎市にある神社。旧官幣大社祭神神日本磐余彦尊かんやまといわれびこのみこと神武天皇)ほか二神。

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精選版 日本国語大辞典 「宮崎神宮」の意味・読み・例文・類語

みやざき‐じんぐう【宮崎神宮】

宮崎市神宮にある神社。旧官幣大社。祭神は神日本磐余彦尊(かんやまといわれびこのみこと)(神武天皇)、鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)玉依姫(たまよりひめのみこと)。神武天皇の高千穂宮跡に建磐龍命(たけいわたつのみこと)が創祀したと伝えられ、神武天皇宮神武天皇社と呼ばれた。明治六年(一八七三)に宮崎神社、次いで宮崎宮と改称。さらに大正二年(一九一三)現名となる。

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日本歴史地名大系 「宮崎神宮」の解説

宮崎神宮
みやざきじんぐう

[現在地名]宮崎市神宮

大淀川が南に大きく湾曲する左岸の丘陵を南に下った所にある。境内の北側には船塚ふなつか山・船塚陵などとよばれる船塚古墳がある。祭神は神武天皇。相殿に鵜草葺不合尊・玉依姫命を祀る。旧官幣大社。古くは神武天皇宮と称された。奈古八幡社記には「神武天皇宮殿建立成就に依て今日八幡宮より遷宮地頭土持太郎信綱供奉馬上也」とあり、鎮座は鎌倉初期と思われる。それ以前の社は下北方しもきたかたの古市にあったとされ、宮殿造営のためいったん奈古なご神社に奉遷し、完成ののち遷宮したという(宮崎県史蹟調査)。古市には摂社皇居屋こぐや(皇宮神社)があり、上古の皇居跡とされ、宮崎の「宮」の地または「笠狭の埼」といわれる(同書)。舟塚遷宮日記写(奈古神社文書)によると、文亀二年(一五〇二)八月三日大風により舟塚宮が崩壊、翌三年再建にとりかかり、同年一一月一九日遷宮した。遷宮入用として公方(伊東尹祐)から馬一疋・太刀二・絹一疋・錦一さけ、代官から絹一疋・染物一・銭一貫文・布二束などが届けられている。

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改訂新版 世界大百科事典 「宮崎神宮」の意味・わかりやすい解説

宮崎神宮 (みやざきじんぐう)

宮崎県宮崎市神宮に鎮座。神日本磐余彦(かんやまといわれひこ)天皇を主神とし,相殿(あいどの)神として鸕鷀草葺不合(うがやふきあえず)尊および玉依姫(たまよりひめ)命をまつる。社伝によれば,建磐竜(たけいわたつ)命(阿蘇神社の祭神)が,神武天皇の奠都した跡に,その神霊を鎮祭したのが当社のはじめという。大祭は10月26日。大祭後の土,日曜日に神幸祭,また4月3日には神武天皇祭と神事流鏑馬(やぶさめ)が行われる。旧官幣大社。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮崎神宮」の意味・わかりやすい解説

宮崎神宮
みやざきじんぐう

宮崎市神宮に鎮座。祭神は、神日本磐余彦天皇(かんやまといわれひこのすめらみこと)(神武(じんむ)天皇)を主神とし、相殿(あいどの)神として鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)および玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀(まつ)る。宮崎市街の北部に約25ヘクタールの境内地をもつ。社伝によれば、神武天皇の孫の建磐竜命(たけいわたつのみこと)(阿蘇(あそ)神社の祭神)が筑紫(つくし)の鎮守となり、神武天皇が奠都(てんと)された跡に、神武天皇の神霊を鎮祭したのを当社の創建としている。古来より神武天皇宮、また神武天皇社と称されてきたが、1873年(明治6)宮崎神社と改称、同時に県社に列格、75年国幣中社に列し、78年社号を宮崎宮と改めた。85年官幣大社に昇格、1913年(大正2)には宮崎神宮と改称された。例祭10月26日。神幸祭は例祭後の土・日曜日。

[落合偉洲]


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百科事典マイペディア 「宮崎神宮」の意味・わかりやすい解説

宮崎神宮【みやざきじんぐう】

宮崎市神宮に鎮座。旧官幣大社。神武天皇をまつる。社地は天皇東征前の宮殿のあとと伝えられ,古く神武天皇宮,神武天皇社と称した。例祭は10月26日。
→関連項目宮崎[市]

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デジタル大辞泉プラス 「宮崎神宮」の解説

宮崎神宮

宮崎県宮崎市にある神社。祭神は神日本磐余彦尊(かんやまといわれびこのみこと)(神武天皇)、ウガヤフキアエズノミコト、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。神武天皇が東征(東遷)前に執政していた宮殿の跡地と伝えられ、古くは神武天皇宮、神武天皇社などと呼ばれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宮崎神宮」の意味・わかりやすい解説

宮崎神宮
みやざきじんぐう

宮崎市神宮に鎮座する元官幣大社。神武天皇を主神とし,ウガヤフキアエズノミコト,タマヨリヒメノミコトを配祀する。神武天皇東征以前の御所の跡と伝える。例祭 10月 26日。

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