宮之城記(読み)みやのじようき

日本歴史地名大系 「宮之城記」の解説

宮之城記
みやのじようき

一冊

写本 鹿児島県立図書館など

解説 著者は不明だが、「答院記」と同様、宮之城郷士土持政博ともいわれ、成立年代も享保九年頃とみられる。諸本あるが、鹿児島県立図書館本は坂田長愛(温故知新斎)が大正六年新田神社禰宜種子田八雲蔵本を書写したもの。題名は「尚久主一流歴代之譜并采邑宮城記」で、内容は宮之城前領主大前氏・渋谷氏・島津歳久・北郷氏、宮之城島津家初代尚久から久供までの略譜、領内の社寺城跡史跡、八ヵ名の高帳・他文書などを記載し、宮之城の歴史を具体的に知りうる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報