実録体小説(読み)じつろくたいしょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「実録体小説」の意味・読み・例文・類語

じつろくたい‐しょうせつ ‥セウセツ【実録体小説】

〘名〙 実録風の小説実際にあった事実事件もとに、巷説風説などをまじえて書かれた小説。幕末から明治一〇年代にかけてが全盛

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世界大百科事典(旧版)内の実録体小説の言及

【実録物】より

…この名称は近代に入ってから近世の一類の読み物に与えられたもの。実録体小説ともいう。古くは〈写本物〉〈軍談の双子〉といわれ,写本で行われ,貸本屋が扱った点が注目される。…

※「実録体小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」