実義(読み)ジツギ

デジタル大辞泉 「実義」の意味・読み・例文・類語

じつ‐ぎ【実義】

[名・形動ナリ]
誠意まごころ。また、誠意のあるさま。
憍慢けうまんのみあって―おはしまさず」〈太平記・二七〉
真実の意義道理
「寂滅無常の―をも述べずして」〈浄・大原問答

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「実義」の意味・読み・例文・類語

じつ‐ぎ【実義】

〘名〙
① まごころや誠意のあること。
※太平記(14C後)二七「神明仏陀を御帰依有る様に見えしか共、憍慢のみ有て実儀御座(おはし)まさず」
② 真実の道理。道義
名語記(1275)六「実義は神祇官の人、わきまへ申すべし」
慶長見聞集(1614)六「下郎のたとへに、遠く親子より近く他人といへるは是実義也」

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