宝達志水(読み)ほうだつしみず

改訂新版 世界大百科事典 「宝達志水」の意味・わかりやすい解説

宝達志水[町] (ほうだつしみず)

石川県中央部,羽咋(はくい)郡の町。2005年3月押水(おしみず)町と志雄(しお)町が合体して成立した。人口1万4277(2010)。

宝達志水町南部の旧町。羽咋郡所属。人口8543(2000)。能登半島の最南端に位置し,西部の押水平野と内灘砂丘,東部の宝達丘陵からなり,富山県に隣接する。砂丘の内側はかつて潟湖であった。基幹産業農業米作を中心に花木・果樹栽培が行われ,宝達山西麓には県営放牧場(現,石川県畜産総合センター)がある。北川尻には藩政時代十村役を務めた喜多家の住宅(重要文化財),北部の末森山には城跡がある。能登一の高さをもつ宝達山(637m)には,かつて金山があった。海岸線能登半島国定公園の南端に当たり,能登海浜道路と千里浜渚ドライブウェーが走る。JR七尾線が通る。

宝達志水町北部の旧町。羽咋郡所属。人口7348(2000)。能登半島の基部に位置し,西部の邑知潟(おうちがた)平野,砂丘海岸と東部の宝達丘陵からなり,富山県に隣接する。中心集落の子浦(しお)は子浦川谷口集落で,七尾街道宿場町として形成された。基幹産業は農業で,沖積低地では米作,砂丘ではブドウ栽培が盛ん。繊維を中心とした工業も行われる。荻谷には藩政時代十郡奉行の下で村役を勤めた岡部家住宅が,散田(さんでん)には家形石棺を出土した金谷古墳がある。海岸線は能登半島国定公園に含まれ,能登海浜道路と千里浜渚ドライブウェーが走る。JR七尾線が通る。
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