宜野湾(読み)ギノワン

デジタル大辞泉 「宜野湾」の意味・読み・例文・類語

ぎのわん【宜野湾】

沖縄県沖縄島南西部の市。市域の約35パーセントを米軍基地が占める。田イモ特産。人口9.2万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「宜野湾」の意味・読み・例文・類語

ぎのわん【宜野湾】

沖縄県、沖縄島南部地名東シナ海に面し、米軍普天間基地がある。琉球王察度(さっと)出身地。昭和三七年(一九六二市制

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改訂新版 世界大百科事典 「宜野湾」の意味・わかりやすい解説

宜野湾[市] (ぎのわん)

沖縄県,沖縄島(本島)中部西海岸にある市。1962年市制。人口9万1928(2010)。東は中城(なかぐすく)村,北は普天間川を境に北中城村北谷(ちやたん)町,南は牧港川で浦添市に隣接する。1671年(寛文11)首里王府の新政策によって,14ヵ村で宜野湾間切が創設された。以後1879年の廃藩置県を経て1908年の特別町村制の施行で,宜野湾間切は宜野湾村と改称された。市域の大部分は西側に傾斜する台地上にあるが,市域の約33%は軍用地で,市域の中央部を占めるため,市街地はドーナツ状に発達する。第2次世界大戦前はサトウキビ産地として知られ,中頭(なかがみ)郡の中央部にあるため郡役所など郡の中枢的機能が集まっていた。熊野から勧請した普天満権現は沖縄八社の一つで,本殿鍾乳洞のなかにある。基地の町として成長してきたが,交通至便のため,1972年沖縄国際大学が移転してくるなど,文教都市の様相も呈している。西海岸の埋立地では,沖縄コンベンションセンターを中心に,ホテル・マリーナ・スポーツ施設等を配して整備が進められている。市街地の背域では,野菜花卉栽培が行われ,とくに大山の田イモは県内消費の70%を占める。
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