デジタル大辞泉 「官金」の意味・読み・例文・類語 かん‐きん〔クワン‐〕【官金】 1 政府の所有する金銭。公金。2 江戸時代、盲人が検校けんぎょうなどの官位を手に入れるために幕府に納めた金。また、盲人が高利で貸し付けた金。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「官金」の意味・読み・例文・類語 かん‐きん クヮン‥【官金】 〘名〙① 江戸時代、盲人が高利で貸しつけた金。他の武士や町人からの低利借入金をこれに当て、貸しつけの際に礼金を取ったり、暴力的な取り立てをしたりすることが多かったため、幕府はきびしく取り締った。また、盲人が勾当、検校などの官位を得るため官に納めた金のこともいった。官銀。座頭金。めくら金。※財政経済史料‐三・経済・貸借・盲金・正徳二年(1712)九月日「一、近年官金と申し礼金を取、其上三四ケ月切にいたし、いや利を取候儀」② 政府の所有する金銭。公金。※福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉再度米国行「今度米国に来て官金(クヮンキン)を以て沢山に買入れ」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報