官奴司(読み)カンヌシ

デジタル大辞泉 「官奴司」の意味・読み・例文・類語

かんぬ‐し〔クワンヌ‐〕【官奴司】

律令制で、宮内省に属し、官戸や官に属する奴婢ぬひ名籍および口分田くぶんでんのことをつかさどった役所。みやつこのつかさ。やっこのつかさ。かんぬのつかさ。

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精選版 日本国語大辞典 「官奴司」の意味・読み・例文・類語

かんぬ‐し クヮンヌ‥【官奴司】

〘名〙 令制で、宮内省に属し、官戸や官に属する奴婢の名籍及び口分田のことをつかさどる役所。みやつこのつかさ。やつこつかさ。かんぬのつかさ。〔令義解(718)〕

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世界大百科事典(旧版)内の官奴司の言及

【主殿寮】より

…子部の伴造としての職掌は不明であるが,宮廷の雑務に従った小児の管掌かとも考えられる。 官司の統廃合に際しては,808年(大同3)に官奴司と896年(寛平8)に主油司が併合されたが,燃料油を扱ったり,宮内の雑務に従う職掌の類似による。《延喜式》によれば官奴司から引き継いだ今良(ごんろう)男女が367人配されている。…

※「官奴司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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