安覚良祐(読み)あんかく りょうゆう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安覚良祐」の解説

安覚良祐 あんかく-りょうゆう

1160-1242 平安後期-鎌倉時代の僧。
永暦(えいりゃく)元年生まれ。筑前(ちくぜん)(福岡県)宗像(むなかた)社座主(ざす)佐伯兼祐の子。臨済(りんざい)宗。一切経の一筆書写の願をたて,文治(ぶんじ)3年から安貞2年までの42年間に5048巻を写経した。この間紙墨の勧進のため西国各地を遍歴,宋(そう)(中国)にもわたる。仁治(にんじ)2年宗像社第一宮座主。同社に「色定(しきじょう)法師一筆一切経」(重文)がのこされている。仁治3年11月6日死去。83歳。寛喜(かんぎ)3年2月死去とも。別号に色定。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android