宇努郷(読み)うのごう

日本歴史地名大系 「宇努郷」の解説

宇努郷
うのごう

和名抄」高山寺本に「宇努」と記し、「ウラ」と訓じるが、刊本(慶安元年)には「ウノ」と仮名を付しているので、高山寺本の「ウラ」はおそらく「ウノ」の誤記であろうと考えられている。周防国一宮玉祖神社所蔵の文明一一年(一四七九)一二月の文書「御神用米国衙沙汰之在所注文事」にみえる宇野令うのりようは現山口市の上宇野令かみうのりよう・下宇野令の地で、宇努郷の遺名とされ、ここを中心として椹野ふしの川右岸一帯を郷域に想定することに異説はないが、「大日本地名辞書」はこれに宮野みやの地区を加えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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