姫方遺跡(読み)ひめかたいせき

日本歴史地名大系 「姫方遺跡」の解説

姫方遺跡
ひめかたいせき

[現在地名]中原町大字簑原

九千部くせんぶ山や石谷いしだに山などの南山麓に南北に延びる洪積層中位段丘の独立低丘陵があり、この北端に位置する。標高五五・九メートルのこの丘陵の北側は栗崎くりさき、南側は姫方に属している。弥生時代中期から古墳時代に及ぶ群集墓遺跡。

この遺跡内にある二基の古墳については、以前からその所在が知られていたが、昭和四七年(一九七二)以来同四九年まで一〇回の調査が行われた(「姫方遺跡」昭和四九年・佐賀県教育委員会刊)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の姫方遺跡の言及

【中原[町]】より

…戸数が減少している農業では,米のほか野菜栽培,養鶏などが行われている。簑原(みのばる)に弥生中期から古墳時代に及ぶ群集墓の姫方遺跡があり,仿製(ぼうせい)鏡や鉄剣などが出土。綾部の宮山に鎮座する綾部八幡神社では,風神に五穀豊穣を祈願する〈旗上げ・旗下ろし〉の神事が行われる。…

※「姫方遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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