如何様にも(読み)いかさまにも

精選版 日本国語大辞典 「如何様にも」の意味・読み・例文・類語

いかさま【如何様】 にも

疑問、不定の気持を少し残すさま。どんな状態でも。
※苔の衣(1271頃)二「さやうのあたりに、いかさまにもすみ給ふは」
② 自分の考えや叙述のたしかさを最大限界からいう意を表わす語。どう見ても。どうしても。ともかくも。きっと。おそらく。何といっても。
平家(13C前)六「是はいかさまにも天狗所為(しょゐ)といふ沙汰にて」
相手世間のいうことに納得するさま。なるほど。いかにも。
バレト写本(1591)「Jesus ナンジガ シャケイ イキ カエル ベシ ト ノタマエバ、Martya ycasamanimo(イカサマニモ) ヨミガエリ ナーヤト」

いかよう【如何様】 にも

(形容動詞「いかようなり」の連用形助詞「も」の付いたもの)
① 可能な方法を考え出す意を表わす。何としてでも。
御伽草子唐糸草子(室町末)「わが身いかやうにも鎌倉へ尋ねこし、御行方を尋ね聞かまほしく候へ」
物事の状態、程度、方法などがいくつかある場合、どれでもえらんだりえらばせたりするさま。どのようにでも。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)「如何様にも罪せられてこそ、天下人民をば尉せられうずがさはなうて」

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