奥安上谷村(読み)おくあんじようだにむら

日本歴史地名大系 「奥安上谷村」の解説

奥安上谷村
おくあんじようだにむら

[現在地名]岩出町安上あんじよう

ごうノ峠の南東麓に広がる。東は西坂本にしさかもと村、北はくす峠を越えて和泉国に至る。「続風土記」は「村中に安祥寺といふ古寺あるを以て村名となれり、今安上と書くは音の近きを以て俗に通しやすきを用ひ来れるなり」と記す。慶長検地高目録は「東安上谷村」と記し、村高六〇二石余、小物成一石七斗三升二合。山崎組に属し、正徳元年(一七一一)の山崎組定免所指出帳(増田家蔵)によると田三一町九反余で高五六九石余、畑二町四反余で高三五石余、家数三二で内訳庄屋・肝煎各一、本役二一、半役八、無役一、人数二三四(男一〇七・女一二七)、牛一〇、牝馬三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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