太田神社(読み)おおたじんじや

日本歴史地名大系 「太田神社」の解説

太田神社
おおたじんじや

[現在地名]久遠郡大成町字太田

太田山(四八五メートル)の西麓に鎮座。旧郷社。祭神猿田彦神。近世以来日本海を望む断崖絶壁にそびえる太田山は神の宿る山として信仰され、山上に大日如来など仏像安置され、太田山権現とも称された。明治初期の神仏分離により仏像・仏具を廃して猿田彦神を祀り現社号に改称した。

勧請は一四四一年(嘉吉元年)から同四三年頃と伝え、五四年(享徳三年)松前家始祖武田信広が太田に上陸し、太田山権現の号を与えたというが不詳(大成町史)

太田神社
おおたじんじや

[現在地名]原町市中太田

旧浜街道東方の舘腰たてこしに鎮座する。旧県社で、法人名は相馬太田神社。相馬妙見神社ともいわれ、相馬三妙見のうちの一社。星宮とも称した(奥相志)。祭神は天之御中主神。境内地は元亨三年(一三二三)相馬重胤が下総国相馬郡から陸奥国行方なめかた郡太田村に妙見神を捧持して移住し、最初に居を構えた別所べつしよ館の跡地とされる。なお別所館は三浦左近国清の居館であったともいう(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報