大鰐村(読み)おおわにむら

日本歴史地名大系 「大鰐村」の解説

大鰐村
おおわにむら

[現在地名]大鰐町大鰐

西に宿川原しゆくかわら村、南に虹貝にじかい村、東に長峰ながみね村があり、北は蔵館くらたて村へ続く。

元弘四年(一三三四)二月日の曾我光高申状案(斎藤・遠野南部文書)に「朝敵余党人等 小鹿島并秋田城楯築所々 可乱入津軽中之由 有其聞之間 国中給主御家人令集会 大阿(子)之 為防戦 令相待凶徒之由 承及」とあり、大阿子おおあねは大鰐の古称と思われる。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に「大安をヽあん国寺近代大鰐ト書」とみえ、「津軽一統志」元亀二年(一五七一)には大鰐とある。

正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳の平賀ひらか郡に二〇〇・六石、うち田方一八六・五六石とある。貞享四年(一六八七)検地帳によれば、田畑屋敷合せて三一町四反八畝一七歩、村高二三六・九四八石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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