大間々村(読み)おおままむら

日本歴史地名大系 「大間々村」の解説

大間々村
おおままむら

[現在地名]大間々町大間々

大間々扇状地の扇頂部、渡良瀬川右岸段丘上に南北に細長く発達した集落。西は一段高い段丘上に桐原きりはら村、東は渡良瀬川の峡谷を挟んで高津戸たかつど村。銅山あかがね街道が延享四年(一七四七)まで村の中央を通り、大間々町・大間々宿ともよばれた。沼田宿方面から片品かたしな川に沿って赤城山北麓を通り、根利ねり宿(現利根郡利根村)を経て当村に至る根利道(大間々街道)もあった交通の要衝。「まま」は急な傾斜地の意味で小字に間々根ままね儘下まましたがある。文禄年間(一五九二―九六)吹払野ふはらいのと称された地に桐原村から分郷したという(山田郡誌)。開発者は高草木・大塚・長沢・金子・須永・佐藤の草分六人衆で、江戸期を通じ村役を独占した。

慶長期(一五九六―一六一五)には上新田村(慶長三年「桐生領惣永辻改」桐生市史)、寛永期(一六二四―四四)には下桐原新田(寛永二一年「訴訟状」高草木文書)とも称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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