大門寺(読み)だいもんじ

日本歴史地名大系 「大門寺」の解説

大門寺
だいもんじ

[現在地名]茨木市大門寺

いやヶ谷の北側にある。真言宗御室派で山号神峯山、本尊如意輪観音。寺伝によると弥勒寺(現箕面市勝尾寺)開基で光仁天皇皇子とされる開成が、宝亀年中(七七〇―七八〇)に霊地を求めて当地に来たとき、多聞天化身に会って草堂を結び、現本尊を刻んで安置したのに始まるという。かつて当寺に蔵され、現在諸家に散在して残る大門寺一切経のうち、久安四年(一一四八)一一月二八日に書写された現在賢劫千仏名経奥書には「観音大門寺」とみえ、また「青竜寺」とも称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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