大野見郷(読み)おおのみごう

日本歴史地名大系 「大野見郷」の解説

大野見郷
おおのみごう

四万十しまんと川の上流域を占め、「土佐州郡志」に「去高知西十四里、有小村十一、惣曰大野見、東西六里余南北四里半」とあり、中世の「名」を核として成立した近世村一一ヵ村で構成。現大野見村全域と現窪川くぼかわ上秋丸かみあきまる日野地ひのじを郷域とし、総鎮守は奈路なろの天神宮。中世は津野氏の勢力下にあり、天正一六年(一五八八)の津野大野見村地検帳二冊に郷内の検地がまとめられ、総検地面積一六四町二反余、うち本田一〇四町四反余、屋敷一五町九反余、畠三町九反余であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報