大聖寺跡(読み)だいせいじあと

日本歴史地名大系 「大聖寺跡」の解説

大聖寺跡
だいせいじあと

[現在地名]天白区天白町八事 表山

八事やごと村の南の高台にあったという天台宗寺院。泰幸山と号した。寺伝によれば、天正三年(一五七五)賢栄の開基と伝え草創の由来は不詳。野田のた(現春日井市)密蔵院末寺で寺内四畝歩は除地(府志)。江戸末期の大暴風で堂塔が倒壊したため字下屋敷しもやしき移築、明治初年に廃絶

大聖寺跡
だいしようじあと

[現在地名]伊賀町川東

明徳二年(一三九一)の奥書のある西大寺諸国末寺帳(現奈良市西大寺蔵)に記される伊賀国一二ヵ寺のなかに「三部野 大聖寺」とある。江戸時代の記録になく、早く廃絶したと思われる。川東かわひがし阿弥陀寺東部を通称ダイショウジといっており、五輪塔残欠や瓦片が散在していたと言伝えられるから、大聖寺があったのはこの地にほぼ間違いなかろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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