精選版 日本国語大辞典 「大空・大虚」の意味・読み・例文・類語
おお‐ぞら おほ‥【大空・大虚】
[1] 〘名〙 (「おおそら」とも)
① 広々とした空。空をその広大なところからいう美称。
※百法顕幽抄平安中期点(900頃)「空(オホソラ)の翠き相ひ暎りて、濃淡色を分てり」
※水戸本丙日本紀私記(1678)神武「太虚也 乎保曾良」
[2] 〘形動〙
① 平凡。なおざりなさま。おおぞう。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「いかでか、さおほぞらには思ひてここにありや」
② 茫然としたさま。
※御伽草子・物くさ太郎(室町末)「しばしは呆れて肝魂(きもたましゐ)も身にそはず、秋の夜に夢みる心ちして、おほぞらなるけしきにておはしけるが」
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