大石町(読み)おおいしまち

日本歴史地名大系 「大石町」の解説

大石町
おおいしまち

[現在地名]唐津市大石町

郷方の大石村の地先にできた町。城下より東の郷方への出入口にあたり、境に恵比須石像が祀られていて、恵比須角えびすかどとよばれている。

天正一九年(一五九一)山内利右衛門がさかい(現大阪府)から移住してきたといわれ、唐津では最も古い町の一つで、大町年寄を勤めた兵庫屋小牧家・綿屋小島家・細物屋江川家、大町年寄格の糀屋市山家、年寄の門屋小宮家や、熊野原くまのはら神社・大石おおいし天満宮鳥居を献納した富商中道屋築山家があった。

大石町の南の東裏ひがしうら(現在は大石町)には民話裏町かんね話」の主人公勘右衛門が住んでいたとされ、その住居は宝暦一三年(一七六三)の御城下総町絵図にある蝋燭屋小出家の隠居所であろうといわれている。

大石町
おおいしちよう

[現在地名]宇和島市笹町ささまち二丁目・賀古かこ町一丁目

江戸時代初期には、笹町に属していたと考えられる。道路に大石が現れ、大石町、俗に「おいしのちょう」とよぶようになったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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