大田[市](読み)おおだ

百科事典マイペディア 「大田[市]」の意味・わかりやすい解説

大田[市]【おおだ】

島根県中部の市。1954年市制。日本海に面し,大部分山地山陰本線が通じる。中心の大田浜田益田とともに石見(いわみ)の三田(さんだ)といわれ,石見国東部の商業・交通の中心であった。農林水産業のほか,地場産業の石州瓦製造,近年は電気機械などの企業誘致も進む。東部の三瓶(さんべ)山一帯は大山隠岐(だいせんおき)国立公園に属する。中部の大森石見銀山で栄えた地。西部に温泉津温泉,琴ヶ浜(鳴り砂),砂博物館がある。2005年10月邇摩郡温泉津町,仁摩町を編入。2007年に石見銀山遺跡とその文化的景観が世界遺産条約の文化遺産リストに登録された〈銀山柵内,代官所跡,矢滝城跡,石見城跡,大森・銀山,宮ノ前,熊谷家住宅,羅漢寺五百羅漢,鞆ヶ浦道,温泉津・沖泊道,鞆ヶ浦,沖泊,温泉津〉。435.71km2。3万7996人(2010)。

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