大犬塚村(読み)おおいぬづかむら

日本歴史地名大系 「大犬塚村」の解説

大犬塚村
おおいぬづかむら

[現在地名]三潴町玉満たまみつ

やま川下流右岸の平地にある。北は田川たがわ村、西は下小犬塚しもこいぬづか村、南は生津なまづ村。永正五年(一五〇八)一一月三日、大友義長は山本やまもと草野くさの(現久留米市)本拠とする草野太郎に大隈おおくま六町(現同上)などを与えたが(「大友義長袖判草野興秀知行目録案」草野文書/久留米市史7 資料編古代・中世)、翌六年閏八月二四日、小原右並は「上三潴郡之内大隈五町五反」の打替えとして、「同郡之内大犬塚十二町」を打渡している(「小原右並打渡状」同文書/久留米市史7 資料編古代・中世)。これ以前に犬塚村が大犬塚と小犬塚に分割されて成立した。天正一五年(一五八七)七月一八日の大善寺寺社領分注文(歴世古文書)に「一町請田 二百定 大犬塚」とみえる。

文禄四年(一五九五)の知行方目録に「大いぬつか村」とみえ、高八三九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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